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請求書の転記ミスがゼロに。経理のパートさんが一番喜んだ話

朝8時、岡崎の製缶屋の事務所には、届いたばかりの請求書の束が積まれています。経理のパートさんは、それを1枚ずつ見ながら、数字を打ち込んでいきます。月200枚、目が疲れてくる午後になると、指がすべって桁がずれることもありました。

2026.07.01 公開 | 読む 5分 | 文:トリセツ編集部
請求書の転記ミスがゼロに。経理のパートさんが一番喜んだ話のイメージ
まず結論

1枚3分かかっていた請求書の転記が40秒の確認だけで終わるようになり、月10時間だった作業が2時間13分に減って、月8,800円のAIの読み取り代は最初の月で元がとれました。

なぜ、桁の間違いが消えたのか

今まで岡崎の製缶屋では、届いた請求書を見ながら、数字を1つずつ入力していました。この「見て、覚えて、打つ」という流れが、間違いのもとでした。人は、数字を一度覚えてから打つ作業になると、驚くほど間違えます。

今は、AIが請求書の写真から数字を読み取り、その数字をパートさんが元の紙と見比べるだけにしました。「見て、覚えて、打つ」から「見比べるだけ」に変わったので、疲れていても間違いに気づきやすくなったのです。

今日からできる手順

難しい機械は要りません。今日からできる順番はこうです。

  • 手順1: 写真を撮ると数字を読み取ってくれるAIのアプリを1つ決める。金額・日付・取引先の名前を読み取れるものを選びます。
  • 手順2: まず10枚だけで試す。いきなり200枚に使わず、少ない枚数で読み取りの癖をつかみます。
  • 手順3: 読み取った数字と、元の請求書を並べて見る欄を作る。紙でも、表計算でもかまいません。
  • 手順4: パートさんには「読み取りが違っていたら赤で直す」やり方だけ教える。難しい説明は要りません。
  • 手順5: 2週間、違っていた枚数を数える。ここで直り具合が分かります。
  • 手順6: 慣れてきたら、月200枚すべてに広げる。無理に急がないことがコツです。

つまずいた話

岡崎の製缶屋でも、最初からうまくいったわけではありません。導入して2週間目、ある取引先が手書きで書いた請求書の金額を、AIが「108,000円」を「18,000円」と読み間違えました。パートさんはそのまま入力し、月末の締めで9万円の差が見つかり、青ざめました。

原因は、読み取った数字を確認する欄を作らずに、そのまま信じてしまう流れにしていたことでした。そこから、読み取った数字と元の紙を必ず見比べるルールに変えたところ、間違いが止まりました。手書きの請求書には、特に注意が必要です。

数字の根拠

ここでの数字は、実際に岡崎の製缶屋で測ったものです。確認にかかる時間は、ストップウォッチで20枚分を計り、平均を出しました。間違いの件数は、導入前3か月と、導入後90日間を比べています。

パートさんの感覚ではありません。入力の記録に残った修正の履歴を数えた実際の数字です。月8,800円のAI読み取り代は、契約している税理士事務所への確認依頼が月3回から0回に減ったことで、そのままつり合っています。

手書き文字が多い会社、月の枚数が少ない会社には向きません

手書きの請求書が半分を超える会社では、読み取りの間違いが増えて、かえって確認の手間が増えます。月の請求書が10枚以下の会社では、月8,800円の読み取り代の方が高くつきます。確認をする人を1人も割けない会社も、今回のやり方はうまくいきません。

請求書1枚の確認にかかる時間
3分→40秒
導入90日目の実測
月200枚分の作業時間
10時間→2時間13分
導入90日目の実測
転記の桁間違い
月平均4件→0件
直近90日間の実測
トリセツ編集部実測協力:愛知県内の中小製造業。数字は各社の実測(推定には「推定」と明記)。無料AI診断をうける