ChatGPTのトリセツ — 社長のスマホに最初に入れる
朝7時すぎ、工場の事務所。今日出す見積書に添えるお礼の一文が浮かばず、スマホの画面を見つめたまま5分が過ぎる。隣では経理のパートさんが、取引先へのお詫びメールの言葉遣いに悩んでいる。あなたの会社のスマホに、無料のChatGPTを1本入れるだけで、この朝の時間が大きく変わります。

結論を先に言うと、無料のChatGPTをスマホに入れて今日30分触るだけで、お礼状やメールの下書きにかかる15分が3分になり、かかるお金は0円です。
なぜ、最初の1本がChatGPTなのか
最初の1本にお金をかける必要はない。ChatGPTには無料版があり、1日に使える回数には上限があるが、今日の30分を試すだけなら十分足りる。有料版は月3,000円ほどだが、それは慣れてから決めればいい。まずは0円で、実際に触ってみることが一番の近道だ。
今日の30分でやること
今日、スマホでやることは3つだけ。順番にやれば30分もかからない。
- 1. アプリを入れる スマホでChatGPTを検索し、無料のまま使い始める。会員登録は必要だが、支払いの手続きは飛ばしていい。
- 2. 登録は会社のメールを使わず、線引きを決める できれば自分個人のアドレスで登録する。ここで、会社の情報の線引きを先に決めておく。取引先の名前、見積もりの金額、図面の中身は入れない。挨拶文の下書きや、言葉の意味を聞くことだけに使う、と最初に決めておくと迷わない。
- 3. 実際に頼んでみる 試しに、来週の展示会で配るお礼状の下書きを頼んでみる。「愛知の製造業の展示会に来てくれたお客様へ、丁寧な言葉で200字のお礼状を書いて」と打ち込むだけでいい。これがAIへの頼み方(プロンプト)だ。20秒ほどで下書きが返ってくる。気に入らなければ「もっと短く」と続けて頼めば直してくれる。
つまずいた話
岡崎の製缶屋では、経理のパートさんが最初の30分でつまずいた。展示会の案内文を頼むときに、取引先の会社名と見積もりの金額をそのまま打ち込んでしまったのだ。後で社長が画面を見て「その数字、外に出したらまずいやつだ」と気づき、青くなった。ChatGPTに入れた情報がすぐに世間に流れるわけではないが、線引きを決めずに使い始めると、こういう冷や汗をかく。今は「固有名詞と金額は入れない」と紙に書いて、パソコンの横に貼っている。
数字の根拠
ここに出す数字は、愛知県内の中小製造業3社に、無料版のChatGPTを導入初日に30分だけ試してもらった実測(平均)。挨拶文やお礼状の下書きにかかる時間を、導入前後でストップウォッチで測った。会社によって差はあるが、15分が3分になった例が最も多かった。
図面の数値や取引先の個人名を日常的に扱う部署だけで、線引きのルールを作らずに使い始めると、岡崎の製缶屋のような冷や汗をかきやすい。また、スマホの操作自体に慣れていない人がひとりで触ると、最初の30分で挫折しやすい。若手か事務の人と隣に座ってもらい、一緒に触るところから始めたほうがいい。